早起きの生活リズムがご機嫌な理由
🐼
息子は、だいぶ早寝早起きが
できるようになりましたが
娘がなかなか寝つきが悪いので
困ったものです。
早寝早起きがなぜいいのか
勉強してみました
なぜ、早く起きるだけで快調になるのでしょう⁉︎
理由 1 朝の太陽の光で快調なリズムがスタート
人は夜行性ではなく、
昼間に活動する昼行性の生き物です。
朝早く太陽の光が目に入ると、
脳にある体内時計が
一日の活動のスイッチを入れて、
頭脳も体も活発に働くモードに。
そして目覚めから14時間ほど経つと
眠くなるホルモンが出て、
休息・睡眠モードの体になります。
人の体には早起きで
快調になる仕組みが備わっているのです。
大人が起こしましょう
子どもの生活時間は親の影響を受けるので、
自分ひとりで生活リズムを
つくることはできません。
でも、
大人が子どもの寝る時間・起きる時間を決めて、
明るさや暗さ、静けさを調節して
環境を整えてあげれば、
すぐに順応します。
理由 2 早く寝ると大事なホルモンが順調に!
本人の睡眠中に、
脳と体は整備工場になり、
全身のメンテナンスをしています。
寝入って深い眠りに入ったときには、
成長ホルモンが集中的に分泌されます。
健康や成長に役立つメラトニンという脳内物質も、
睡眠中に、また幼児期に大量に分泌されます。
不規則な生活で寝不足が続くと
第二次性徴(例えば初潮)が早まるなど
弊害がおこるといわれています。
夜は暗くして寝かせましょう
「朝は太陽の光を浴びる、夜は暗くする(寝る)」のがコツです。
メラトニンは光刺激に弱いので、
夜に明るく強い光を浴びる場所に行くことも、分泌に悪影響を与えてしまいます。
夜の外出には注意しましょう。
理由 3 活動と体温のリズムが合っているから好調!
人の体温は朝から午後に向かって高くなり、
脳や体を目覚めさせて、
活動しやすい状態にするという
1日のリズムがあります。
ところが、睡眠のリズムが乱れると、
上昇カーブが下のグラフのようにズレて
時差ボケ状態になってしまいます。
1日のよいリズムをつくろう!
子どもが眠くなると手足が温かくなります。
体が熱を放出して体温を下げ、
睡眠モードに入ろうとしているからです。
活動と休息のモードを切り替える
体のしくみが体温からも実感できます。
早寝早起きのリズムをつくると、
このしくみがキチンと働き、
健康にも学習にもよい効果があります。
早起きのアイデア
★ 起こす前にカーテンを開けて、光を入れる
★ 「大好き!」など嬉しくなる言葉をかける
★ 朝食や飲み物のよい匂いを嗅がせる
★ チューやなでなでなどスキンシップで起こす
★ その日の楽しい予定を話してあげる
★ おしぼりで顔を拭いてあげる
★ 窓を開けて外の空気にあたらせる
★ 布団の中で手足をバタバタさせて運動
早寝のアイデア
★ お気に入りの絵本やお話を読んであげる
★ TVを消して家全体を暗く、静かにする
★ 昼間、たっぷりと体を動かして遊ばせる
★ 子守唄や子どもの好きな歌を静かに歌う
★ 好きなぬいぐるみやオモチャと一緒に寝る
★ 今日のことや明日の楽しみを話す
★ 夕食後は静かに過ごし、興奮させない
★ 体をなでたり、マッサージしたりする
Q & A 生活リズムのここが知りたい!
Q 共働きで、保育園から帰るともう7時過ぎで す。どうすれば早く寝かせられるの?
A 夕食の支度、食事、後片付け、入浴、明日の準備などの中で、その日に必要なものを優先します。夕食は軽いメニュー、空いた時間で子どもの話をよく聞いて9時に寝る、入浴は朝、朝食はしっかりめのメニューなど、朝を活用するように発想の転換を。
Q 小学生の上の子に合わせてしまうと、寝るのが夜10時過ぎに。どう調整すればいい?
A 宿題や塾などで夜更かしの小学生が多いです。でも夜更かしをすると睡眠不足になり、昼の活動の質が落ちます。幼児も小学生も早く寝かせたいものです。宿題は朝にする、塾から帰ったらすぐに寝るなど、上の子も親が自信を持って早寝をさせてあげましょう。
Q 6ヶ月の赤ちゃんがいるので、あまり外出できません。そのため、2歳の子は夜も元気で夜更かしに。どう直せばいいの?
A 昼間に外気にあたるのは赤ちゃんにも良い刺激になります。好天なら午前中に短時間でもお散歩や公園遊びを。子育て支援センターや園庭開放なども活用を。寝るのが遅くても朝は決まった時間に早く起こすようにしていると、早起きリズムができます。
Q 夜は12時頃に寝ますが、昼寝をたっぷりしています。睡眠時間が足りているからいいのでは?
A 幼いうちは昼の眠気が強いので、昼寝を必要とします。でも夜の睡眠とは質が違います。
将来の健康や成長に関わる成長ホルモンやメラトニンは、夜の睡眠でよく分泌されるのです。
お昼寝も休息として大事ですが、補助と考えましょう。
Q 朝起こすとぐずるので、10時頃まで寝かせています。寝起きが悪くても起こした方がいい?
A リズムが整わないから寝起きが悪いのかも。
「早起き・食事の時間を決める・昼間に活動・夜は暗くして早く寝かせる」を続けると、子どもはすぐに慣れます。早起きするとセロトニンという情緒を安定させる脳内の神経伝達物質が出るので、大人もぜひ早起きを。