口呼吸は、治したほうがいいの?
🐼
風邪を引いて
鼻水が詰まってるときは、
口呼吸になり
喉を痛めてしまい
ツバを飲み込む度に
激痛が走ることがあります…
すいません、僕の話です😁
子ども達は、
今のところ口呼吸をしてないので
口呼吸にならないよう
注意深く見守っていかなきゃと思いますが
口呼吸がなぜ、よくないのか、
なんとなくでしか
分からないので
掘り下げて学んでみました。
杉並堀ノ内クリニック院長/ 粂川好男先生
子どもがいつも口を開けていたら
口で呼吸をしているってこと?
口呼吸は体に悪いの?
病院で治療を受けるべきでしょうか?
悪影響が多い口呼吸
私たちは普段、
自然にリズムよく鼻で呼吸しています。
鼻は、外気のホコリを取り除いたり、
乾いた外気を湿らせたり、
冷気を暖めて喉や肺に送ったり。
鼻粘膜の免疫が
細菌やウイルスの侵入を防いでくれてもいます。
鼻呼吸ができない時、代わりに口でするのが
「口呼吸」です。
しかし、口には鼻の持つ働きがないので
乾いた外気や冷気を吸い込んで、
喉が痛くなったり、
ウイルスが侵入して風邪を引きやすくなったり。
また口の中が乾燥して雑菌が増加しやすく、
口臭の原因になるなど、
いいことがありません。
口呼吸のサインは、
気がつくといつも口を開けている、
口を閉じさせると苦しそうな呼吸になるなど。
特に睡眠時に
大きなイビキや無呼吸を伴うのは要注意です。
子どもをよく見てあげてください。
口呼吸の主な原因
★ アレルギー性鼻炎
ハウスダストや花粉などにアレルギー反応し、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりが起こります。
★ 慢性副鼻腔炎(蓄のう症)
鼻の周囲にある副鼻腔の粘膜が、慢性的に炎症を起こして副鼻腔に膿がたまると、鼻が詰まり、鼻呼吸ができなくなります。
★ アデノイド肥大・口蓋扁桃肥大
アデノイドは、咽頭扁桃(いんとうへんとう)ともいいます。鼻の奥にあり、口を開けても見えません。口蓋扁桃(こうがいへんとう)は、いわゆる「のどちんこ」の左右にある隆起で「扁桃腺が腫れた」というのは、これのことです。
「扁桃」は、アーモンドのこと。
形がアーモンドに似ていることが、名の由来です。
両方ともリンパ組織で、細菌の侵入を防いでいます。
生理的に3歳頃から大きくなり始め、6歳頃最大になって、その後徐々に小さくなります。
肥大して空気の通りが悪くなると、口呼吸に。
イビキや睡眠障害が起こるのも問題です。
★ 歯が出ていたり、歯並びが悪い
意識して口を閉じないと、開いてしまいます。
★ 癖で、習慣的に口呼吸になっている
口呼吸が心配な時は
風邪を引いて、
一時的に口呼吸になっても心配ありません。
何ヶ月も口呼吸が続き、
心配な時は、
まず耳鼻咽喉科を受診するといいでしょう。
一番問題なのは、
アデノイドや口蓋扁桃の肥大です。
多くは、
6歳を過ぎるとしだいに小さくなるのですが、
気道がふさがれ、
大きなイビキや睡眠中に無呼吸になることがあると、
子どもでも睡眠時無呼吸症候群の
疑いがあります。
睡眠時無呼吸症候群になると、
正常な睡眠がとれない為、
発達が遅れたり、
成長ホルモンの分泌が低下して、
低身長につながる危険性も出てきます。
そのような場合は、3〜6歳の間に、
アデノイドと口蓋扁桃の
摘出手術が行われることが多いようです。
しっかりと手術治療が行われれば、
再発はまずありません。
歯並びが気になる時は、歯科へ。
耳鼻咽喉科や歯科で異常がない場合は、
癖などの原因のこともあるので、
小児科を受診してください。
癖で、習慣的に口呼吸になっている時、
無理やり口を閉じて鼻呼吸をさせようとしても、
ストレスになることがあります。
3歳過ぎて、言葉の理解が進んできたら、
手洗いやうがいの練習と一緒に、
お母さんが手本になって説明をしながら
口を閉じて鼻呼吸の練習をしましょう。
ママ・パパへ一言
おおかたの口呼吸は、年齢とともに自然に少なくなっていく傾向があります。6歳を過ぎてアデノイドや扁桃が小さくなったり、鼻の病気も成長とともに軽症化することが多いからです。また、口を開けていても、実際には鼻呼吸しているケースも多いという報告も。よく、テレビを見ながら口をポカーンと開けている子どもを見かけますが、口は開けているものの、鼻呼吸している場合も多いです。