体・心・言葉 発達のギモン! その3
人に伝えたいという思いが言葉になります
初めての言葉が出るまでには、
赤ちゃん時代からの積み重ねがあります。
周囲の人に関心を持ち、
声の流れの中から「言葉としてのまとまり」を聞き分け
その意味を理解するようになります。
理解できる言葉が増えた頃、
発声に必要な唇や喉の発達も整い、
自分でマネをしてみます。
それから言葉が出るのです。
発達はもともと個人差があるものですが、
言葉の出方には周囲の人との関わりや、
豊かな言葉を聞く環境など多くの要素があるので
特に幅があります。
言葉の出方がゆっくりでも、
日常で話しかけられる言葉の意味が
理解できている様子があり、
表情や指さしなどで思いを
伝えようとしているなら心配しすぎないで。
自分の思いを受け止めてくれて
「伝えたいことが伝わる」嬉しさを味わうと
もっと話したい、
伝えたいという気持ちが育ちます。
やがて、理解できる言葉の中から、
発音しやすい言葉か出てきます。
A
その子なりのジャンル分け。
いずれ、細分化します。
動物全般を発音しやすい
「ワンワン」で表現しているのでしょう。
言葉が増えていくと区別して言うようになります。
猫を見て「ワンワン」と言ったら、
「ニャンニャンいるね〜」と
さり気なく教えればいいでしょう。
「違う」と訂正する必要はありません。
A
その場に応じて、簡単な言葉にしてあげましょう
子どもの目を見て、
自分の口を見せながら
子どもの気持ちを一言で言ってあげましょう。
食べ物が欲しいなら「マンマ?」
ミニカーなら「ブーブー?」という具合です。
「ありがとう」や「ちょうだい」など、
同じ状況で同じ言葉をかける事も心がけて。
「言ってごらん」などと強制するのはやめましょう。
A
共感しながら三語文で会話を続けましょう
子どもの言葉数プラス一語で
応答するよう心がけましょう。
「ママ」「ワンワン」のように
一語だけの頃には
「ママ・来たね」「かわいい・ワンワンね」のように
二語にして応じます。
「パパ・来た」のように二語なら
「パパ・早く・来たね〜」のように
三語にして返すのです。
日常も無口でいるより、
「掃除機をかけよう」
「美味しいりんごを貰った」など
気持ちを言葉で表す方がベター。
歌や絵本、手遊び歌などでの
ふれあい遊びも言葉を育てます。
A
リラックスできるように親がゆったりした態度を
ゆっくり、あわてなくても大丈夫と伝えながら、
子どもをリラックスさせ、
親はゆったりした気持ちで
受け止めてあげましょう。
発音がつっかえるのは自然に治ることが多いのですが
入学前まで続くようなら専門家に相談を。
親が読んであげるだけではなく、
子どもと絵を見て
共感しながらお話して遊びましょう!