体・心・言葉 発達のギモン! その2
親への信頼感を土台に興味を広げていきます
心の発達は、
赤ちゃん時代から親密に世話をしてくれる人との
信頼関係(愛着)がベースになります。
守ってもらえるという安心感があれば、
親から離れて興味があるものに向かい、
新しい経験をすることができます。
親との関係を築いたら次は、
年上のお兄(姉)ちゃんと、
やがて同年齢の友だちと関わり始めます。
年上の方が自分に合わせてくれるので、
関係を作りやすいのです。
2歳頃までは「友だち」といっても
雰囲気を楽しむだけで、遊びは自分中心です。
友だちとイメージを共有して、
同じ遊びができるようになるのは3歳過ぎから。
3歳台は自分だけの世界から、
友だちや社会へと関心が広がっていく
節目の年齢になります。
思考力も芽生え、
「理由」に興味を持って
「なぜ?」と聞きたがります。
この頃には「迷惑だから、静かにね」と、
理由を話して言い聞かせると
少しずつ我慢ができるようになっていきます。
A
親子の関係ができている証拠です。
嫌がることは無理にさせないで
人見知りは安心できる人(親)との
信頼関係がキチンと作られている証拠です。
不安感を受け止め、
安心できるように抱きしめてあげましょう。
親がリラックスしていれば、
いずれわかってきます。
場所見知りも同様です。
幼い時は人見知りでも
成長後は社交的な人は大勢います。
A
言葉の発達と共におさまります。
1〜2歳は自分中心の世界にいるので、
相手のことはあまり目に入りません。
邪魔に感じた時にかみついたりしますが、
話せる言葉が増えてくるとおさまっていきます。
かんでから起こるより、
そばで見守って事前に制止しましょう。
A
まだ出来なくても当然。
5歳頃まで学んでいきます。
個人差が大きいことなので、
座っていられる子もいますが、
2歳は座っていられなくても当然の年齢です。運動したいのか、
他に興味を惹かれるものがあるのかも。
3〜5歳の間に集団生活の経験で学び、
小学校に入る頃に
できるようになればいいと考えましょう。
A
好みは変化しますが、否定しないことが大事
戦隊モノが好きな女の子も、
ピンク色が好きな男の子もいます。
「男らしくない」と言って
否定されるのは悲しいものです。
本人の好みを尊重した方が
得意なことや意欲を伸ばせます。
環境や遊び友だちの変化で、
好みはこれからも変化し、
広がっていくことでしょう。
A
日常生活でも数を意識してみましょう
数を「1、2、…10」と唱えられるだけでは
意味(数量)を理解したことにはなりません。
でも数量は日常生活で経験しながら
理解していくことができます。
3個のリンゴを一緒に
「いち、に、さん」と数えて「3個あるね」。
1個食べたら「2個になったね」という具合に
話題にしているとわかってきます。
数量の概念は3歳半ごろに「3」
4歳半頃に「5」がわかるようになると言われています。