もしもの時の応急処置
幼い子どもがいれば、家の中でも「まさか!」という事故は起こり得るもの。側にいるおうちの方が的確な応急処置をすれば、命を救える可能性が高くなります。応急処置についての正しい知識をもつと共に、各地で開かれている講習会にも参加してみるといいでしょう。
呼びかけて反応があるかを確認
↓
反応なしなら119番
大人が2人以上いる場合は、1人が119番にダイヤルしている間にもう1人が胸骨圧迫をスタート。近くにAEDのある施設があれば、近所の人などに頼み、持ってきてもらうとよい。
救急車が到着するまでにやるべき応急処置について聞いておく!
胸骨圧迫(心臓マッサージ)をスタート!
呼吸がないか、異常な呼吸をしているときは、すぐに胸骨圧迫を行う。
両手を重ね、手のひらの手首に近い部分で、胸の真ん中を強く(子どもは胸の厚さの3分の1が沈むくらい)、早く(少なくとも1分間に100回のテンポで)、絶え間なく押す。子どもの心停止は人工呼吸もした方がよいが、誰でもできる胸骨圧迫をするだけでも救命率はあがる
人工呼吸ができる場合は
胸骨圧迫30回 + 人工呼吸2回を交互に繰り返す
① 気道を確保して鼻をつまむ
片手でおでこを押さえ、もう片方の手の人差し指と中指で下あごを引き上げて頭を後ろに傾け、おでこに置いていた手で鼻をつまむ。
② 口で口をおおう
自分の口を子どもの口よりも大きく開け、子どもの口を完全におおって、口から呼気がもれないように密着させる
③ 息を2回吹き込む
子どもの胸が上がるのがわかる程度の息を、約1秒間かけて吹き込む。これを2回繰り返し、変化がなければ再び胸骨圧迫を行う。
AEDが使える場合は
AEDは電源を入れれば音声ガイドで指示が出るのでそれに従う。小児用パッドがない場合は、成人用パッドを心臓をはさむ位置(胸の左右、あるいは胸と背中)に貼る。電気ショックを与えるときは体から手を離し、ショック後はすぐに胸骨圧迫を再開する。
下に挙げた場合を除き、基本的には吐かせてよい。
タバコの吸殻入りの水、ボタン電池、磁石を飲んだ場合は吐かせずに必ず受診!
こんな時は吐かせないで急いで病院へ
● オイル・除光液
揮発性のもの
(灯油、ガソリン、除光液、液体蚊取りなど)
● トイレ洗剤・漂白剤
強い酸性、強いアルカリ性の洗浄剤(漂白剤、トイレ・レンジ・排水パイプ用の洗浄剤など)
● 画びょう・ホッチキスの針
とがっているもの
● ぐったりしている
本人がぐったりしている、意識がない、けいれんを起こしているなど、ふだんとは異なる様子が見られる場合
吐かせ方
指をノドの奥に入れ、舌の根元を押さえつけて吐き気を起こす。吐きやすくするために水を飲ませてもよいが、タバコを誤飲した場合は何も飲ませない。
呼吸ができている場合
無理に叩いたり、揺すったりせず病院へ
呼吸がない
119番にダイヤルして、下の処置を繰り返す
乳児
子どもを自分の太ももの上でうつ伏せにし、頭が胸よりも低くなるようにして、背中を平手で4〜5回強く叩く。
1歳以降
子どもを背後から抱き抱え、握ったこぶしをへその少し上あたりに当て、一気に上に引くようにしてグッと押し上げる
流水で20〜30分以上冷やす
服を着ているときは
服は無理に脱がさず、服の上から水をかけて冷やす。水ぶくれができている場合は破らずに、痛みがやわらぐまで冷やす。
本人の手のひらよりも大きなやけどの場合は救急車を呼ぶ
意識がない、けいれんを起こした
→すぐに救急車を呼ぶ
泣き続ける、繰り返し吐く
→すぐに脳外科を受診する
泣き止み、機嫌よく過ごしている
→念のため2日は様子を見る
清潔なガーゼやハンカチで傷口を押さえる
ダラダラ流れる大量の出血が止まらない時は、
救急車を呼ぶ
🐼
いざという時に
慌ててしまうと思いますが
知っていると、
もしもの時に対処できると思います。
頭に入れて置くといいですね。