笑顔のトイレトレーニング 2
子どもが自分で用を足すようになると
親は子どもの排泄への関心が薄れてしまいます。
でも健康や清潔、マナーなど
今のうちにこそ教えておきたい大事なことがあります。
男の子・女の子ならではのケアと清潔を伝えよう
ひとりで用を足すようになっても、
トイレの後や着替え、入浴の際には
体を清潔にできているか、
異常がないかを見てあげましょう。
自分の体を清潔にすることや
トイレの使い方のマナーを伝えていくのも、
今がよい機会です。
排泄や泌尿器は健康や清潔、性教育など
個人の人生に関わる大事なものです。
キチンと教えておかないと
「恥ずかしい、汚い」という
イメージを持ってしまい、
からかいの種にされたり、
何かがあっても親に相談できなかったりします。
男の子・女の子ならではのケアの基本は、
親が教えないと、
この先も知る機会がないかもしれません。
「大事な所だからキレイにしようね」
「かゆい時は直接触らないでパンツの上からかいてね」
という具合に教えることも必要です。
幼い今のうちなら、
ママやパパも照れずに伝えられますよね。
親もよくわからない時は、
小児科医に相談するのがおすすめです。
多くの子どもの成長を見ているので頼りになります。
家庭の男女共用便器で座ってする時は
おちんちんを持って下に向けるように教えます。
3歳になって慣れてきたら
立ってする方法も教えましょう。
「立ってするおしっこの教え方」
① 便器を前にして立つ。
男子用便器なら、一歩前にでる。
② 手に持って、皮をむいておしっこを出す
③ しずくを振ってからしまう。
おしっこでただれて外陰炎、
尿道からバイ菌が入って膀胱炎になることも。
うんちを拭く時は
必ず前から後ろに向けて拭くように教えます。
顔を洗う時のように石鹸をよく泡立て、
その泡を塗る要領で洗います。
女の子はただれることがあるので
顔同様に怖がらずにしっかりと洗いましょう。
「男の子の洗い方」
タートルネックのように皮をかぶっているので
皮をむくようにして…。
頭を出して洗います。
皮がむけない時は
小児科で軟膏をもらって治療できます。
「しっかり食べたから元気なうんちが出たね」
「よかったね」とほめましょう。
親が自分の体から出たもののことまで
気にして喜んでくれるのを見ると
子どもは自分が大事にされている事を実感できます。
また体には命を支える素晴らしい仕組みがあって
それが順調に働くとよいうんちが出る事も、
ぜひ伝えて。
自分の体や命を大事にする事につながります。
「どうして?」と問い詰めない事。
「今はこうなんだ」と
子どもの状態を受け止めましょう。
「じゃあ、座るだけやってみる?」
「出なかったらまたおむつにしよう」
というふうに、強制せずに子どもと相談しましょう。
A
スタートが早すぎたのかもしれないので
開始の目安を見直してみて。
また、しつこく誘われた、
長く座らされた、
怒られたなど
楽しくない経験が影響しているのかも。
いずれにしても、
トイレの練習から離れ、親もひとまずクールダウン。
快くおむつを交換するという基本を守りながら
親子の温かい関わりを大事にしましょう。
再開したら
子どもの気持ちを尊重し、強制しないで。
A
以前できた経験は、無駄にならないので焦らないで。
環境が変わって不安なのでしょう。
スキンシップを心がけ、快くおむつ交換を。
もしおむつにした後教えてくれたら
「さすが、お兄(姉)ちゃん。」
「教えてくれたのね」とほめましょう。
A
上手に誘っているのですね。
お子さんが「トイレでできる」のを
喜んであげましょう。
この調子で経験を積むのも良い事です。
時々、誘うタイミングを遅らせて
おしっこがいっぱい溜まった感覚を
つかめるようにしてみましょう。
A
お漏らしが困るのですね。
掃除しやすいフローリングなどで遊ぶ時や
庭など多少汚してもいい場所にいる時に
トレーニングパンツや布パンツを履かせる方法も。
でも「子どもの成長は行きつ戻りつ」なので
卒業後もお漏らしはあります。
みんなそうやって大人になったのですから
漏らしてもOK!という覚悟も必要です。
A
濡れた感覚より、
おしっこを「したい・出している」感覚を
意識することが大事です。
とはいえトレパンや布パンツなら
温かいものが流れるのを感じ
「おしっこが出たね」という言葉を聞く事で
おしっこの意識化により役立ちます。
トレパンか布パンツかは、
おうちの事情で選んで構いません。
A
だいたい2歳頃に体の準備が整う事と
洗濯のしやすさなので
布パンツに切り替えるには好条件ですが、
こだわらないで。
季節より、その子の体の条件が揃った時が始めどきです。
トイレの絵本を読むなどのイメージづくりは
早めに始めましょう。
人の排尿をコントロールする仕組みは
昼と夜では違います。
おねしょをする時は、夜はおむつにして
「起こさない、叱らない、焦らない」方針で。
成長と共に膀胱の容量が大きくなり、
睡眠中に出る抗利尿ホルモンの働きで
尿量が減ってくると、おねしょは減っていきます。
ホルモン分泌は自立神経が関わっています。
自立神経を整えるには、
昼間は体を動かし、夜は早く寝る生活が効果的です。
笑顔のトイレトレーニング
おむつにバイバイすると、
子ども自身も
お兄ちゃん・お姉ちゃんになれて嬉しそう。
その時がくるまで
上手にサポートをしてあげたいですね。
長かった、すぐ取れたなど
オムツ卒業にまつわるエピソードは人それぞれ。
様子がいろいろ分かれる理由はどこにあるのでしょう?
トレーニングが長引く場合は
「周りが始めたからといって、焦って体の準備が整わないうちに始めた」ケースが多いとか。
またトレーニングは親子が関わり合いながら進みます。
怒られることが続くと、子どもは
「おしっこを教えよう」
という気持ちになれないのだとか。
大人だって、相手が喜べば前向きに、
イヤな態度だと後ろ向きになりますよね。
親子で新しいことに挑戦して、
できたりできなかったりする過程は本来楽しいはず
楽しむ気持ちで進めましょう!
オムツ卒業には子どもの体の発達が不可欠ですが
その目安になるのがおしっこのサインです。
おしっこの直前や最中にモジモジする、
動きが止まる、顔をしかめるなど、
なんらかのサインが現れるのは、
膀胱におしっこが溜まった感覚や
おしっこを出す感覚がわかるようになってきた証です。
おしっこが出るのは体に良い事だという意識を持って
「どんな時でも快くオムツやパンツを取り替える」のが
うまくいく秘訣です。
便座から下りた途端に出てしまった時でもぐっと我慢。
怒らずに「おしっこ出たね」と喜ぶ事で
子どもは「これがおしっこ」とわかってきます。
1週間続けてみて、
うまくいかない、
ストレスが多いと感じたら
やり方を再検討しましょう。
誘い方やタイミングを変えてもう1週間やってみる
あるいは、
まだ練習には早過ぎたからトイレの絵本で遊ぼうなど
柔軟に考えるキッカケにするのです。
親子で無駄にぶつからない為にも心がけて。
子どものサインを見つけてサポートしていきましょう
おむつ卒業まで、
子どもにはいくつかの関門があります。
体から出るものが「おしっこ」と知る、
体の不思議な感覚が
「おしっこが溜まっている・出したい」ことと知る
それを「親に知らせる」、
「トイレまで我慢する」…。
これだけクリアしていくなんて、
たいしたものですね。
でも、難しく考えなくても大丈夫。
子どものおしっこサインに応じて誘ってみる、
嫌がったら次の機会にする、
おむつやパンツは快く交換する、
これが基本なのですから。
親は、子どもが自分の体の感覚をキャッチして
卒業に近づくのをチョイとお手伝いするだけ。
あまり気負わない方がいいのです。
次の3つをだいたい満たしていれば、
おむつ卒業の練習ができる時期です。
観察してみましょう。
・ひとりで歩ける。
・昼間のおしっこの間隔が2時間くらい
あくときがある。
・おしっこをする時になんらかのサインが現れる
*まだ早いかも!
おむつライフを楽しみながら
トレーニングの準備を
親や友だちのトイレの様子を見る、
トイレの絵本を読むなど、
トイレが身近になるイメージづくりを。
*おむつ交換の時には
「出てよかったね」アピールを
おしっこが出るのは良い事と喜んでくれる
おむつが濡れたら替えて気持ちよくしてくれる
この経験が土台に。
起床後、入浴前などの
親が決めた一定のタイミングで
トイレに誘います。
その子がおしっこをしそうなタイミングが
ベストなので
1週間やって1回もトイレで出ない時は
タイミングの見直しを。
*ひと休みしてみよう
しつこく誘ったり、長く座らせたりすると
トイレ嫌いになるので、ひと休み。
どんな時におしっこサインがあるか、見てみて。
*トイレを快適にしよう
便座が冷たいなどトイレへの不快感が原因のことも。
補助便座は安定感など、使用感もチェック。
座りやすいおまるにする方法も。
親が決めたタイミングではなく、
子どものおしっこサインを見て誘います。
トイレでの成功率を上げていきましょう。
*温かい言葉をかけよう
おむつにおしっこをしてしまっていても
「おしっこが出てよかったね」
「次はトイレで出来るといいね」とおむつ交換。
ひと休みしてもOK。
*トイレが楽しくなるよう工夫しよう
トイレの絵本を楽しむ、好きなキャラクターの絵を貼る
トイレに行けたら好きなシールを貼るなど
進んでトイレに行きたくなる工夫を。
時々誘うことをやめて、
子どもが教えにくるのを待ちます。
多少漏らしてもOKなら
お兄(姉)ちゃん気分でやる気アップするよう
トレーニングパンツを使う手も。
*もう少し待ってみよう
膀胱におしっこが満タンではなく、
誘われると出る8割くらいの状態かも。
満タンに溜まった感覚が大事なので、
時々誘わず待ってみて。
*おむつが濡れた後でもほめよう
教えに来たのがおしっこを出した後でも
責めたりしないで。
「教えてくれたのね。替えようね」と
教えたことをほめて、おむつ交換を。
2回に1回は出る前に教えるようになったら
布パンツデビュー。
親がお漏らしを覚悟できるなら、
成功率がもっと低い時からでもOK。
濡らした時は、
「パンツはたくさんあるから大丈夫!」と
安心させてあげて。
子どものエネルギーを発散! 上手なおうち遊び
雨や猛暑など、外遊びができない時に
おうちの中で親子が楽しく過ごす為には
どうしたらいい?
外遊びができない日は、
おうちの中でテレビやDVD、絵本やお絵描きなど
静かに過ごす小さな遊びで済ませてしまいがち。
でも、子どもはエネルギーのかたまり。
体を動かして遊びエネルギーを発散させないと
グズグズ言ったり、
乱暴になったり、
わざと親の嫌がる事をしたり。
そうなると、親もイライラ。
子どもを叱りつけるはめになり、
親子でストレスが溜まってしまいます。
ちなみに、子どもの場合、
体を動かして遊ぶ大きな遊びと
静かに過ごす小さな遊びとの理想的な時間の割合は
1歳で7対3、
2歳で6対4、
3歳で5対5。
そう、年齢が低いほど
ジッと座って静かに過ごすばかりというのは
無理があるのです。
「そうはいっても、我が家は狭いし、体を動かす遊びなんてできそうもない」と
嘆いてるおうちの方。
大丈夫!
狭い空間でもできる
大きな遊びはたくさんあります。
工夫次第でおうち遊びが楽しくなります!
子どもの遊びに対する大人の役割は、
豊かな遊び環境を与え、
子どもが自分で遊びを発見できる
キッカケ作りをしてやることです。
例えば、大人が「布団山」を作り
登ってみせて興味を引いたら
あとは子どもに任せてみましょう。
子どもは自分で登るだけでなく、
人形などを持ってきて登らせたり
ミニカーを山から滑らせたりするかもしれません。
あるいは、大人が作った「布団山」では満足できず
自分で布団山を作ってみようとするかもしれません。
そんなふうに、子ども自発的に関わり、
発展させる遊びこそが、子どもの頭と心を育てます。
大人は主役にならず、一歩引いて見守りましょう。
A
「今日だけの特別よ」と、身近なものを遊び道具に
朝、起きたら外は雨。
猛暑で熱中症が心配。
おうちで何をして過ごそうか…
そんな日におすすめなのは、
おうちにある身近なものを利用した
体を動かす大きな遊び。
例えば、布団や台所道具など
「今日だけの特別よ」と、
子どもに貸してあげたらどうでしょう。
普段なら叱られてしまうかもしれないものを
遊びの中で使える楽しさ!
小さな非日常の体験に子どもはワクワク!
夢中になって遊び始めるでしょう。
準備
子ども用の椅子や新聞紙の束、洗濯カゴなど
固くて丈夫なものを下に入れ
布団をかけて「山」にします。
遊び方
歩いて登ってよし、
四つんばいで登ってもよし。
子どもの年齢や体力に応じて、
高さや形状を工夫しましょう。
準備
新聞紙を好みの大きさ、固さに丸めて
セロテープなどを巻いて丸い球を作ります。
風呂敷やハンカチなどで包んでしばり、
ボールにします。
遊び方
市販のボールに比べて弾まないため、
おうちの中で遊ぶのにピッタリ。
投げっこしたり、当てっこしたり。
ぶつかっても痛くないので安心して遊べます。
準備
鍋やフライパン、ボウルなどの台所道具を
複数用意し、手や木ベラなので
ドラムのように叩きます。
遊び方
音楽に合わせてリズミカルに叩いたり
叩きながら歌ったり、踊ったり。
リズム感を育てるのにも役立ちます。
体・心・言葉 発達のギモン! その3
人に伝えたいという思いが言葉になります
初めての言葉が出るまでには、
赤ちゃん時代からの積み重ねがあります。
周囲の人に関心を持ち、
声の流れの中から「言葉としてのまとまり」を聞き分け
その意味を理解するようになります。
理解できる言葉が増えた頃、
発声に必要な唇や喉の発達も整い、
自分でマネをしてみます。
それから言葉が出るのです。
発達はもともと個人差があるものですが、
言葉の出方には周囲の人との関わりや、
豊かな言葉を聞く環境など多くの要素があるので
特に幅があります。
言葉の出方がゆっくりでも、
日常で話しかけられる言葉の意味が
理解できている様子があり、
表情や指さしなどで思いを
伝えようとしているなら心配しすぎないで。
自分の思いを受け止めてくれて
「伝えたいことが伝わる」嬉しさを味わうと
もっと話したい、
伝えたいという気持ちが育ちます。
やがて、理解できる言葉の中から、
発音しやすい言葉か出てきます。
A
その子なりのジャンル分け。
いずれ、細分化します。
動物全般を発音しやすい
「ワンワン」で表現しているのでしょう。
言葉が増えていくと区別して言うようになります。
猫を見て「ワンワン」と言ったら、
「ニャンニャンいるね〜」と
さり気なく教えればいいでしょう。
「違う」と訂正する必要はありません。
A
その場に応じて、簡単な言葉にしてあげましょう
子どもの目を見て、
自分の口を見せながら
子どもの気持ちを一言で言ってあげましょう。
食べ物が欲しいなら「マンマ?」
ミニカーなら「ブーブー?」という具合です。
「ありがとう」や「ちょうだい」など、
同じ状況で同じ言葉をかける事も心がけて。
「言ってごらん」などと強制するのはやめましょう。
A
共感しながら三語文で会話を続けましょう
子どもの言葉数プラス一語で
応答するよう心がけましょう。
「ママ」「ワンワン」のように
一語だけの頃には
「ママ・来たね」「かわいい・ワンワンね」のように
二語にして応じます。
「パパ・来た」のように二語なら
「パパ・早く・来たね〜」のように
三語にして返すのです。
日常も無口でいるより、
「掃除機をかけよう」
「美味しいりんごを貰った」など
気持ちを言葉で表す方がベター。
歌や絵本、手遊び歌などでの
ふれあい遊びも言葉を育てます。
A
リラックスできるように親がゆったりした態度を
ゆっくり、あわてなくても大丈夫と伝えながら、
子どもをリラックスさせ、
親はゆったりした気持ちで
受け止めてあげましょう。
発音がつっかえるのは自然に治ることが多いのですが
入学前まで続くようなら専門家に相談を。
親が読んであげるだけではなく、
子どもと絵を見て
共感しながらお話して遊びましょう!
体・心・言葉 発達のギモン! その2
親への信頼感を土台に興味を広げていきます
心の発達は、
赤ちゃん時代から親密に世話をしてくれる人との
信頼関係(愛着)がベースになります。
守ってもらえるという安心感があれば、
親から離れて興味があるものに向かい、
新しい経験をすることができます。
親との関係を築いたら次は、
年上のお兄(姉)ちゃんと、
やがて同年齢の友だちと関わり始めます。
年上の方が自分に合わせてくれるので、
関係を作りやすいのです。
2歳頃までは「友だち」といっても
雰囲気を楽しむだけで、遊びは自分中心です。
友だちとイメージを共有して、
同じ遊びができるようになるのは3歳過ぎから。
3歳台は自分だけの世界から、
友だちや社会へと関心が広がっていく
節目の年齢になります。
思考力も芽生え、
「理由」に興味を持って
「なぜ?」と聞きたがります。
この頃には「迷惑だから、静かにね」と、
理由を話して言い聞かせると
少しずつ我慢ができるようになっていきます。
A
親子の関係ができている証拠です。
嫌がることは無理にさせないで
人見知りは安心できる人(親)との
信頼関係がキチンと作られている証拠です。
不安感を受け止め、
安心できるように抱きしめてあげましょう。
親がリラックスしていれば、
いずれわかってきます。
場所見知りも同様です。
幼い時は人見知りでも
成長後は社交的な人は大勢います。
A
言葉の発達と共におさまります。
1〜2歳は自分中心の世界にいるので、
相手のことはあまり目に入りません。
邪魔に感じた時にかみついたりしますが、
話せる言葉が増えてくるとおさまっていきます。
かんでから起こるより、
そばで見守って事前に制止しましょう。
A
まだ出来なくても当然。
5歳頃まで学んでいきます。
個人差が大きいことなので、
座っていられる子もいますが、
2歳は座っていられなくても当然の年齢です。運動したいのか、
他に興味を惹かれるものがあるのかも。
3〜5歳の間に集団生活の経験で学び、
小学校に入る頃に
できるようになればいいと考えましょう。
A
好みは変化しますが、否定しないことが大事
戦隊モノが好きな女の子も、
ピンク色が好きな男の子もいます。
「男らしくない」と言って
否定されるのは悲しいものです。
本人の好みを尊重した方が
得意なことや意欲を伸ばせます。
環境や遊び友だちの変化で、
好みはこれからも変化し、
広がっていくことでしょう。
A
日常生活でも数を意識してみましょう
数を「1、2、…10」と唱えられるだけでは
意味(数量)を理解したことにはなりません。
でも数量は日常生活で経験しながら
理解していくことができます。
3個のリンゴを一緒に
「いち、に、さん」と数えて「3個あるね」。
1個食べたら「2個になったね」という具合に
話題にしているとわかってきます。
数量の概念は3歳半ごろに「3」
4歳半頃に「5」がわかるようになると言われています。
ほめ方・叱り方の極意 2
🐼
同じ事を何度も言っても
言う事を聞かないもんだから
つい、カァーっとなり
子ども達を強く叱ってしまいます。
後から自己嫌悪になって反省してますが…
叱り方を勉強してみました。
「あなたは本当にダメな子ね!」と
人格そのものを否定する叱り方をすると
子どもの心は傷つき、
自分に自信を持てなくなってしまいます。
「これはやめてね」
「こういうやり方にしてね」と、
行為だけに限定して叱るようにしましょう。
また、
成長すれば自然にできるようになることは、
叱る必要はありません。
失敗してしまった時は、
叱らずに「残念だったね」「悔しいね」と
子どもの気持ちに共感してから
「次はきっとできるよ」と励ましてあげて下さい。
「いい加減にしなさい!」といった
感情的な言葉をぶつけるだけでは、
子どもは何が悪かったのか理解できません。
「ちゃんと」「キチンと」という言葉も、
子どもにはどんな状況を指すかがわからないので、
なぜ叱ったのかという理由と
具体的にどうすればよいのかを
短い言葉で教えましょう。
お小言が長くなると、
子どもには話の内容ではなく
「叱られた」という印象しか残らなくなるので、
以前の事は持ち出さず、
短く切り上げる方が効果的です。
おうちの方が「危ない!」と大声を出すと
子どもはその声に驚いて、
かえって危険な行動をしてしまうことがあります。
子どもは「危ない」と言われても、
どうすればよいのかわかりません。
身の危険がある時は言葉で注意するのではなく
すぐに体を抱きしめて子どもの行動を止めましょう。
そして、危険な状況ではなくなってから
なぜ危なかったのか、今度はどうすればよいのかを
落ち着いて話すようにしてください。
・その年齢ではできなくて当たり前の事まで叱らない
成長すればできるようになることは
叱る必要はありません。
・以前の事も引き出してネチネチ叱らない
お小言が長引くほど大人は怒りが増し、
子どもは何を言われているのかわからなくなります。
・大人の思い通りにならないからと叱らない
気に入らないなら、
子どもを叱らず大人がやってしまえばよいのです。
1歳
「ダメ」と言わずに済むように環境を整える
論理的な説明は理解できないので、
開けられると困る引き出しには
ストッパーを付けるなど、事前に対策を。
叱る回数が少なくて済む環境作りを心がけて。
2〜3歳
おうちの方の困る気持ちを伝えて
遊びが広がる時期なので、禁止することは最小限に。
どうしても困る行為だけを短い言葉で叱り、
おうちの方の困る気持ちを伝えて協力を求めましょう。
叱りすぎてしまったら、落ち着いてから子どもに
「さっきは言いすぎてごめんね」と
素直に謝りましょう。
その姿を見せることで、
子どもは
「間違えてしまった時は素直に謝ればいいんだ」と
学ぶことができます。
A
反抗期は自我が芽生えても、
まだ行動を上手にコントロールできない時期です。
その事を理解して、頭ごなしに叱らずに、
「どうしたかったの?」と気持ちを聞きましょう。
何かを教える時は、「お手伝いしようか?」と
子どものプライドを尊重した言い方がおすすめです。
A
3歳までは理屈で説明されても
行動を変えるのは難しいので、
まずは子どもと一緒にその場から離れましょう。
お店なら一旦外に出て、
電車ならその場では「静かにしてね」と伝えて
次の駅で降り、
その後で「どうしたの?」と
子どもの気持ちを聞いてあげてください。
A
なぜ叩いたのかを説明できるかどうか、
振り返ってみてください。
子どもにどう行動してほしかったのかを考え
自分が無理な要求をしていると気づくと
イライラを和らげることができます。
A
子育ての大まかな方針が一致していれば
細かな対応には違いがあっても構いません。
価値観の違う大人の中で育つことで
子どもは相手によって対応を変えることを学び
社会性が育っていきます。
A
この場合、
子どもは「駄々をこねれば思い通りになる」と
学んでしまいます。
前もって
「今日はお菓子は買わないよ」と約束し、
ねだられても「何度言ってもダメ」と
態度をとりましょう。
ほめ方・叱り方の極意 1
日々の子育ての中で
「これはほめてあげたい」
「ここはしっかり叱らなければ」と
感じることはたくさんありますよね。
でも、どんなタイミングでどう伝えればよいのか
悩んでいませんか?
ほめるのも叱るのも、その行動の裏側には
「子どもにこういう行動をしてほしい」といった
おうちの方の思いがあるという点では同じです。
ただし、
おうちの方が期待する行動を定着させるには
叱るよりもほめる方が効果があるといわれています。
人間の脳には、よい感情が働いた時ほど
知識や行動がよく定着するという性質があり、
ほめられて「うれしい」という気持ちになると、
その時のよい行動が定着しやすくなります。
一方、
「それはダメ!」と叱られてばかりいると
子どもは自信をなくしたり、
叱られないとやらないようになるおそれがあります。
もちろん、普段はガミガミ言わずに、
いざという時だけ
叱る方が効果的なのは言うまでもありません。
ほめと叱りのバランスは8対2を心がけ、
叱るのは本当に必要な時だけにしましょう。
おうちの方が自分の期待する行動を
取ってほしいという気持ちが強いと
子どもが行動する前から
「◯◯ちゃんなら、できるよね」と声をかけたり
「こういう事はしないでね」と
釘を刺したりすることが多くなりがちです。
でも、
これでは子どもがプレッシャーを感じ、
自分の好奇心のおもむくままに
行動できなくなってしまいます。
子ども達に大切なのは、
さまざまなものに興味を持ち、
自分でやってみるという経験を積むこと。
おうちの方は一歩ひいて、
子どもが自分の意思で行動した後で
ほめたり叱ったりするように心がけましょう。
生命の危険がある場合を除いては、
まず子どもの行動を見守り、
その時の子どもの気持ちを感じ取ったうえで、
必要に応じておうちの方が伝えたいことを
言うくらいでちょうどいいのです。
子どものすべての行動をほめようとすると、
おうちの方は疲れてしまいます。
注意することが必要な場面でも
無理に良いところを探してほめてしまうと、
子どもは「良い・悪い」の区別がつかないので
注意が必要です。
保育園や幼稚園のベテラン先生方は、
子どもが求めているのは表面的なほめ言葉ではなく
ありのままの自分を
受け止めてもらうことだと知っているので、
むやみに子どもをほめることはしません。
おうちの方も、
子ども自身の「できた!」
「頑張った!」という気持ちに
寄り添いたいと思えた時に
ほめればそれでよいのです。
大人にとって都合のよい行動をした時だけ
「上手ね!」「よくできたね!」と言うのは
一見ほめているようでも、
実は大人が「こうしなさい」と
指示しているのと同じです。
子どもは
「自分が良いか悪いかを親に評価されている」と
感じるため、のびのびと自我を育てることが
できなくなってしまいます。
子どもが自信や喜びを感じられるのは
「自分と同じことをおうちの方も感じてくれた」と
思えた時です。
その行動をした時の子どもの気持ちを感じ取り
「自分でできて嬉しいね」と
その思いを言葉にして共感してあげましょう。
ほめる時は、「上手ね」「頑張ったね」という
一般的なほめ言葉だけを使うのではなく
その子らしさが伝わる言葉を選びましょう。
例えば、絵を描いた時に
「上手ね」と言われただけでは、
子どもには何がどうよいのかが伝わりません。
「この赤と緑の色の使い方がステキね」
「太い線で描けたね。力強い、しっかりした絵が描けるのが◯◯ちゃんの持ち味ね」というように
その子ならではの良さを言葉にしてあげると
子どもは何が自分らしいのかがわかり
個性を伸ばしていくことができます。
・無理にほめない
子どもはおうちの方に
共感してもらう方が嬉しいのです。
・ありきたりのほめ言葉だけでほめない
「上手!」「すごい!」だけでは
子どもの心に響きません。
・言葉だけでほめない
大切なのは温かな眼差し。
笑顔で抱きしめてあげるだけでもよいのです。
1歳
遊びの中で言葉と笑顔のやりとりを
まだ他人からの評価をあまり気にしない年代です。
子どもが楽しいと感じる環境で
肯定的な言葉かけと笑顔を心がけましょう。
2〜3歳
評価し過ぎると自由な行動のさまたげに
自我が芽生えて
他人からの評価が気になり始めるので、
ほめ過ぎると
「絶えず評価されている」というプレッシャーに。
評価ではなく、共感した思いを伝えて。