笑顔のトイレトレーニング 2
子どもが自分で用を足すようになると
親は子どもの排泄への関心が薄れてしまいます。
でも健康や清潔、マナーなど
今のうちにこそ教えておきたい大事なことがあります。
男の子・女の子ならではのケアと清潔を伝えよう
ひとりで用を足すようになっても、
トイレの後や着替え、入浴の際には
体を清潔にできているか、
異常がないかを見てあげましょう。
自分の体を清潔にすることや
トイレの使い方のマナーを伝えていくのも、
今がよい機会です。
排泄や泌尿器は健康や清潔、性教育など
個人の人生に関わる大事なものです。
キチンと教えておかないと
「恥ずかしい、汚い」という
イメージを持ってしまい、
からかいの種にされたり、
何かがあっても親に相談できなかったりします。
男の子・女の子ならではのケアの基本は、
親が教えないと、
この先も知る機会がないかもしれません。
「大事な所だからキレイにしようね」
「かゆい時は直接触らないでパンツの上からかいてね」
という具合に教えることも必要です。
幼い今のうちなら、
ママやパパも照れずに伝えられますよね。
親もよくわからない時は、
小児科医に相談するのがおすすめです。
多くの子どもの成長を見ているので頼りになります。
家庭の男女共用便器で座ってする時は
おちんちんを持って下に向けるように教えます。
3歳になって慣れてきたら
立ってする方法も教えましょう。
「立ってするおしっこの教え方」
① 便器を前にして立つ。
男子用便器なら、一歩前にでる。
② 手に持って、皮をむいておしっこを出す
③ しずくを振ってからしまう。
おしっこでただれて外陰炎、
尿道からバイ菌が入って膀胱炎になることも。
うんちを拭く時は
必ず前から後ろに向けて拭くように教えます。
顔を洗う時のように石鹸をよく泡立て、
その泡を塗る要領で洗います。
女の子はただれることがあるので
顔同様に怖がらずにしっかりと洗いましょう。
「男の子の洗い方」
タートルネックのように皮をかぶっているので
皮をむくようにして…。
頭を出して洗います。
皮がむけない時は
小児科で軟膏をもらって治療できます。
「しっかり食べたから元気なうんちが出たね」
「よかったね」とほめましょう。
親が自分の体から出たもののことまで
気にして喜んでくれるのを見ると
子どもは自分が大事にされている事を実感できます。
また体には命を支える素晴らしい仕組みがあって
それが順調に働くとよいうんちが出る事も、
ぜひ伝えて。
自分の体や命を大事にする事につながります。
「どうして?」と問い詰めない事。
「今はこうなんだ」と
子どもの状態を受け止めましょう。
「じゃあ、座るだけやってみる?」
「出なかったらまたおむつにしよう」
というふうに、強制せずに子どもと相談しましょう。
A
スタートが早すぎたのかもしれないので
開始の目安を見直してみて。
また、しつこく誘われた、
長く座らされた、
怒られたなど
楽しくない経験が影響しているのかも。
いずれにしても、
トイレの練習から離れ、親もひとまずクールダウン。
快くおむつを交換するという基本を守りながら
親子の温かい関わりを大事にしましょう。
再開したら
子どもの気持ちを尊重し、強制しないで。
A
以前できた経験は、無駄にならないので焦らないで。
環境が変わって不安なのでしょう。
スキンシップを心がけ、快くおむつ交換を。
もしおむつにした後教えてくれたら
「さすが、お兄(姉)ちゃん。」
「教えてくれたのね」とほめましょう。
A
上手に誘っているのですね。
お子さんが「トイレでできる」のを
喜んであげましょう。
この調子で経験を積むのも良い事です。
時々、誘うタイミングを遅らせて
おしっこがいっぱい溜まった感覚を
つかめるようにしてみましょう。
A
お漏らしが困るのですね。
掃除しやすいフローリングなどで遊ぶ時や
庭など多少汚してもいい場所にいる時に
トレーニングパンツや布パンツを履かせる方法も。
でも「子どもの成長は行きつ戻りつ」なので
卒業後もお漏らしはあります。
みんなそうやって大人になったのですから
漏らしてもOK!という覚悟も必要です。
A
濡れた感覚より、
おしっこを「したい・出している」感覚を
意識することが大事です。
とはいえトレパンや布パンツなら
温かいものが流れるのを感じ
「おしっこが出たね」という言葉を聞く事で
おしっこの意識化により役立ちます。
トレパンか布パンツかは、
おうちの事情で選んで構いません。
A
だいたい2歳頃に体の準備が整う事と
洗濯のしやすさなので
布パンツに切り替えるには好条件ですが、
こだわらないで。
季節より、その子の体の条件が揃った時が始めどきです。
トイレの絵本を読むなどのイメージづくりは
早めに始めましょう。
人の排尿をコントロールする仕組みは
昼と夜では違います。
おねしょをする時は、夜はおむつにして
「起こさない、叱らない、焦らない」方針で。
成長と共に膀胱の容量が大きくなり、
睡眠中に出る抗利尿ホルモンの働きで
尿量が減ってくると、おねしょは減っていきます。
ホルモン分泌は自立神経が関わっています。
自立神経を整えるには、
昼間は体を動かし、夜は早く寝る生活が効果的です。