「しつけ」に悩んだ時は、どうすればいい?
「言い聞かせる」のではなく「手本を見せる」
親は、子どもに対して
立派で素晴らしい親という像を
見せなくてはと気負います。
でも、完璧な親など
どこにも存在しません。
子どもは、
親のいい面、
悪い面の両方から
さまざまなことを学ぶと思います。
逆に、あらゆる面において完璧な姿を
子どもに見せることは、
「とてもじゃないけど、自分は親のようにはなれない」
という劣等感を
子どもに植えつけることにもなりかねません。
「反面教師」という言葉のとおり、
子どもは、親のある面を避ける努力をすることで、
よりよい自分を築いていくこともあるので
心配はいりません。
「こうはなりたくない」という気持ちは
「こうなりたい」という気持ちと同様に、
強いモチベーションとなって
子どもの行動を後押ししてくれます。
「心の使い方」
まわりの環境や他人の言動に
振り回されない安定した心
ささやかなことにも喜びを見出せる心
逆境に直面しても前向きに取り組んでいける心
といったものは、
親自身が自分の日々の態度や生き方を
通じて子どもに見せるしか方法はありません。
「学ぶ」というのは
「まねぶ(真似ぶ)」からきた言葉です。
子どもは親の姿を見て真似ることで、
生きる知恵を学び、技術を習得していきます。
まさしく、
子どもに何かを学んでほしかったら、
「言い聞かせる」だけではダメで、
自分がそうする、
つまり「手本を示す」ことによって、
子どもに真似てもらうのが効果的なのです。
子どもは、
「親が楽しそうにしていること」に
興味をもつ
親が元気で明るく前向きに
毎日を生きている姿は、
子どもにとって何よりの支えになります。
子どもにこういうことに
興味を持ってもらいたい、
取り組んでもらいたい、
と思うものがあれば、
可能な限り、
まず自分がやってみることです。
そして、「楽しい!」と思えたら、
その親の楽しんでいる姿自体が、
自然に子どもを触発します。
「心が強い子」に育てる3つのポイント
親や先生といった大人がいう何気ない言葉や態度が
子どもを傷付けることも。
子どもは自らの視点でもって、
よかれと思って行動していることが
たくさんあるのです。
それを大人の視点で一方的に批判することは
フェアではありません。
例えば、
小学校での全体集会が終わり、
生徒たちが学年ごとに体育館を出るとき。
一年生が出たあとの次の番は
自分たちだと思った二年生が
立ち上がりはじめます。
すると、先生が
「まだ誰も立っていいと言ってないでしょう!いわれるまでちゃんと座って待っていなさい!」と一方的に叱りつけます。
子ども達が自身の置かれている状況を把握して
「次は自分たちの番だから、そろそろ動く準備をしよう」と
立ち上がったことを
むしろ評価すべきだと思います。
そうして大人に言われなくても
「自分の頭で考え、行動できる力」を
子どもの中に育むたいと思います。
集団行動や規範を重んじる学校では、
もしかしたら
そうした子どもの自律心や自発的な発想という芽を
知らず知らずのうちに
摘んでる可能性があるかもしれません。
社会生活を送る上で、
人の視点や考え方が異なるゆえに、
ときには理不尽とも思える目に遭うことは
避けられません。
だからこそ、子どもが小さい頃から
次の3つのことは
少しずつでも教えてあげられるといいでしょう。
① (例え大人であっても)ある一人の考え方が必ずしも正しいわけではないこと
② 同じことでも、人によって受け取り方が異なること
③ 自分にとって正しい答えは、自分が心から満足する気持ちが教えてくれること
この3つは「自分の軸を持つ」ということにも
つながっていくのですが、
それは
「親が子どもに伝えられる生きる力」
ではないかと思います。
自分の中で感じる気持ちと
自分の考えをしっかり尊重して生きることは、
本当に大切だと思います。
小さい頃から「自分の軸」を
しっかり持って生きることの大切さを伝えてたいです。