ひとりっ子・きょうだいのいる子の育て方 2
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子ども達への接し方は難しいですね。
どうしても2歳の娘に手がかかるので
息子への関わり比重が少なくなります。
別にひいきをしているつもりはないんですが
息子に寂しい思いや我慢をさせているのかなと
感じる時もあります。
息子よ、ゴメンな。
パパが休みの時は一緒に遊ぼうね。
きょうだいへの接し方を勉強しました。
他の家庭の子育てを知ろう
他の家庭の育て方や意見にふれると、
子育ての考え方や方法が広がります。
自分の過干渉や、
きょうだいへの不公平な接し方に気づくことができたり
「これでいいんだ」と
育児に自信や余裕をもつ、
きっかけになることも。
人間関係を広げて地域全体で見守りを
子どもを親の目の届く範囲に置けるのは
小さいうちだけ。
小学生になると子どもの行動範囲は一気に広がります。
そうなった時、
地域にわが子を「◯◯さん家の△△ちゃん」と
見知ってくれている人がいるかいないかでは、
大きな違いがあります。
地域の大人みんなで子どもを見守るような、
人間関係を今から広げていきましょう。
子どもの社会も同時に広がります。
家族の中で意識してほめ合う
家族の欠点を話題にするのではなく、
長所に目を向けてほめるように意識転換を。
それぞれの良いところに光を当てれば、
きょうだい、親子、夫婦が
お互いを尊重することができます。
長い付き合いの家族だからこそ
「良いところ」を見ていきましょう。
自分の「怒り時間」を把握
自分が家族の誰かによく怒るようなら、
怒るタイミングや時間を調べてみて。
通園の支度で怒るのなら
子どもに実力以上の期待をしていないか
見直し手助けすることで解消できます。
怒る原因は相手にあるように見えて、
実は期待しすぎや忙しさなど
自分に原因があることが多いのです。
いろんな人を巻き込みながら子育てをする
子どもがひとりでも、きょうだいであっても、
親が感情と理性を十分に働かせながら
育てていくためには、心のよとりが必要です。
育児がつらいときは、
パートナーはもちろん、周りの人間関係や、
自治体の子育て支援サービスなども頼りましょう。
無理をしすぎないで、
助けを頼むのも子育ての大事な知恵です。
こんな時はどうすればいいの?
ひとりっ子には親の肩の力が入り過ぎてしまったり、
きょうだいの子育てではもめ事が多かったり…。
それぞれに悩みの種はさまざまですが、
この記事を解消のヒントにしてください。
Q ひとりっ子なので、
子ども同士で遊ばせたいのに、
大人や遊び場のスタッフとしか遊びません
A 親が手伝ってあげましょう
もともと、2歳頃は
「子ども同士で遊ぶ」ということは
難しい年代です。
初対面や慣れない場所では尚更なので、
多くを期待し過ぎないこと。
いろいろな子ども達がいる雰囲気を味わい、
他の子ども達の遊びを見ているだけでも、
よい経験になっています。
遊び場では、大人やスタッフの人は
自分に合わせてくれるので、
安心できるのでしょう。
子ども同士の関わりをもってほしいなら、
親が「◯◯ちゃんも、一緒に遊ぼう」と
友だちを誘うなどして、サポートしましょう。
個人差はありますが、親(安心できる人)が
仲介したり仲間になったりすることが大切なのです。
Q 友だちのオモチャを取ってしまい、
相手が泣いても気にしません。
ひとりっ子でも、
わがままな子にしたくないのに…。
A まだわからない年齢。教えてあげて
ひとりっ子でもきょうだいがいても変わりません。
自分が興味をもったもの(オモチャ)しか
目に入っていないのです。
でもその時に大人が
「お友だちが使っているよ」
「貸してって言おうね」
「お友だちが泣いているよ」など、
言葉にして伝えていくと、
相手の存在や都合に気がつくようになっていきます。
ただ、できれば、オモチャの数を用意して
余計な取り合いをしないで遊べるように
してあげるとよいですね。
Q 下の子が上の子の遊びに入りたがりますが
上の子は拒否。どう仲裁する?
A 予想して下の子ども用を準備
下の子にとって兄や姉は憧れの対象なので、
同じことをやりたがるものと心得て。
上の子がお絵かきをするなら、
下の子も同じ遊びができるように道具を用意。
上の子が我慢したり譲ったりしなくても、
それぞれに楽しく遊べるように配慮しましょう。
そのうち下の子の面倒を見ることもありますが、
そんな時は上の子へのねぎらいの言葉を忘れないで。
Q 「妹ばかりかまっている」と上の子が言いますが、
下の子が不器用な時は仕方がないですよね?
A 目配りは平等に。上の子も気にかけて
上の子が不公平に感じて訴えているのですから
決して軽く流さないで。
よく話を聞いて、
謙虚に接し方を振り返ってみましょう。
「この子は不器用、あの子はしっかり者」
というふうに見方を固定しているかもしれません。
固定が極端になると上の子を放任、
下の子は過干渉になることも。
同じ時間数を使うというのではなく、
その子が必要な時に必要な対応ができるように、
平等に目配りを。
Q 上の子ばかり怒っていると言われます。
自分でできるように
しつけをしているつもりなのですが…。
A できること・できないことを見分けて
怒る前に、本当に怒る必要があるのか、
一呼吸おいて考えて。
下の子に手間がかかる分、
上の子に年齢以上の自立を
期待しているのかもしれません。
そもそも怒ってばかりでは、
自信を失わせ、
かえって自立を遠ざけてしまいます。
「できるはず」ではなく、
「この子は、今どこまで出来るのかな」
という見方をしてみて。
その上で、出来た事を褒めてあげましょう。
自信がついて、親が見ていてくれるなら
次のステップにも挑戦していくことでしょう。
怒り顔ではなく、笑顔で励ましてあげましょう。
Q きょうだいゲンカがドタバタと激しいのですが、
親はどうすればいい?
A 親はきょうだいの間を繋ぐ橋になる
まず、無用なトラブルは避けたいものです。
ケンカになりそうと予想ができるなら
予防策を講じましょう。
ケンカが起きてしまったら、
両方の気持ちを言葉にして
説明してあげるといいですね。
親が自分の気持ちをわかってくれたと思うだけで、
満足感があり、ケンカを引きずらなくても済みます。
幾分かは相手を理解することにも役立つでしょう。
ケンカをやめさせる目安は、危険かどうかです。
そのままにしていると危ないようなら
問答無用で引き離しましょう。
Q ひとりっ子でおとなしいので、
近所の乱暴な子によく泣かされます。
遊ばせないようにするのは過保護?
A 遊びを楽しんでいるかどうかを見て
わが子の涙を見ると悲しくなりますが、
泣いた・泣かされたは、
お互い様と考えたいところです。
まず、乱暴(危険)な行動には
「危ないからこうしようね」と
周囲の大人が教えましょう。
それからお子さん自身がその子と遊ぶのを
楽しんでいるかどうかがポイントです。
様子を観察して、
少し泣いてもケロッとして遊び始めるようなら、
親が過敏になっているのかも。
お子さんにその子と遊ぶのが楽しいのか
聞いてみるといいでしょう。
本人が嫌がるなら無理することはありません。
Q ひとりっ子の息子が可愛すぎて、
将来子離れできないかも…。
どうすればいい?
A たっぷりの愛情で、よい環境作りを
子どもが可愛いのは素晴らしいこと。
子離れを心配するよりも、むしろその愛情で「将来、どんな人間になってほしいか」
「その為にどんな環境、どんな接し方がいいのか」
を考えてみて。
家庭・保育園 / 幼稚園・学校だけが
子どもの環境ではありません。
例えば地域に子ども達で協力し合ったり、
年下の世話をしたりしながら
思い切り遊べる場所があれば、
創造性、
コミュニケーション能力、
思いやりなど多方面が育てられます。
今、そういう場所がなくても、
子ども達の為に親や大人達が協力し合えば
作れるのではないでしょうか。
これからお子さんはどんどん成長していきます。
子育てを通して親もまた成長し、
世界が広がっていきます。
共に育っていけば、子どもが親離れする時、
寂しさは味わいながらも成長の喜びとして
受け止め、子離れができると思います、