夏の皮膚トラブル
🐼
前回に続いて夏ならではの健康トラブルです
子ども達はよく動き
よく汗をかいて遊びます。
皮膚が健康であるように
早めのケアを心がけていきたいですね
皮膚は体の外の菌や有害物から
体の内部を守る大切なバリアですが、
夏は汗や細菌、虫さされなど
トラブル材料が満載です。
健やかな皮膚を早く取り戻すには
「早めのケア」と
「爪でかかない」ことが大切です。
早めのケアが大切
あせもは汗や皮脂などが
汗腺に詰まって起きる炎症で、
赤いボツボツや水ぶくれが首などにできます。
オムツかぶれはオムツの蒸れと
オシッコの刺激でお尻が赤くなります。
ケア
あせもは汗を頻繁に拭いて皮膚を清潔に保ち、
部屋は汗をかきすぎない室温に。
オムツかぶれはシャワーでお尻を洗い、
乾燥してからオムツを。
治りにくい時は小児科へ。
カンジダ性皮膚炎かも
オムツかぶれに見えても、
真っ赤になってジクジクする時は
カンジダ性皮膚炎や
溶連菌性皮膚炎のこともあります。
怪しい時は早めの受診を。
薬でキチンと治療
化膿菌によるもので、
強いかゆみのある水疱ができ、
すぐにつぶれてジクジクします。
出てきた汁に強い感染力があるため、
他の皮膚につくと「飛び火」のように感染します。
ケア
シャワーで皮膚を清潔にした後、
処方された抗菌薬を塗り、
抗菌薬を服用します。
医師の指示どおりに薬を使って
完全に治さないと再発することがあります。
感染の予防を
接触で他の子どもにも移るので、
家庭でもタオルなどの共用は避けます。
浴槽に入るのは水疱が乾いてから。
それまではシャワーで皮膚を清潔に保って。
小さくて硬いイボ
直径1〜3ミリほどの硬いイボができます。
かゆみや痛みはなく、
放置しても半年から1年で免疫ができて治りますが、
イボの中にウイルスがあるので
潰すと増えていきます。
ケア
数が少ないうちに皮膚科で取ってもらうのが賢明。
特殊なピンセットでつまんで取りますが、
麻酔シールを使うとあまり痛みません。
ステロイド軟膏は要注意
水イボはステロイド薬を長期間使うと増加します。
ステロイド軟膏を使う時は、1週間以内にし、水イボには塗らないように。
初夏から要注意
急に大量の紫外線を浴びると
皮膚が火傷と同じようなダメージを受けます。
およそ1日経つと落ち着きますが、
ひどく痛がる時や水ぶくれになったら、
小児科か皮膚科を受診。
ケア
赤くなってヒリヒリしている時は
おしぼりなどでほてりを冷やし、
保湿剤を塗ります。
水ぶくれになっている時は、
処方されたステロイド軟膏で炎症を治療します。
UV対策を怠らない
日差しが強い時は
子ども用の日焼け止めクリーム、
帽子、長袖、長ズボン、日傘などで予防。
子どもは皮膚が薄いので配慮が必要。
蜂に刺されたら診察を
子どもは蚊の成分に免疫がないため、
蚊に刺されただけでも赤く腫れたり
水ぶくれができたりします。
強い毒をもつ蜂では
ショック症状を起こすこともあるので、
注意が必要です。
ケア
蜂に刺されたら粘着テープや
トゲ抜きで毒針を抜き、急いで受診を。
蚊の場合、冷湿布で冷やし、
かゆみ止めの薬やシールを使って
皮膚を掻かないように。
爪は切っておきます。
虫よけ薬は洗い流す
皮膚に塗る虫よけ薬は塗ったままにせず、
こまめに洗い流します。
ベビーカーに吊り下げる虫よけ薬は、
子どもに触らせないで。
塗り薬 MEMO
いったん手の甲にのせてから
軟膏は、親の手も患部もキレイに洗ってから塗ります。
必要量をいったん親の手の甲にのせ、
そこから少しずつ取って塗り広げます。
肌のクビレやシワ部分にもキチンと塗りましょう。
余った薬を容器に戻すのは禁物です。
医師の指示どおりに
虫さされやあせもにはステロイド薬と
薬は用途が決まっています。
間違って使うと悪化させることがあるので、
医師の指示どおりに使いましょう。