めばえっ子のためのすくすく育脳教室
🐼
先日、
息子が小学校に入って
初めての授業参観がありました。
ママからの話で、
息子が将来の夢を発表したようで
「ノーベル科学者になりたい!」と
すごいなぁと
他にひらがなの「う」の付くものを答える時には
「ウラン!」
さすが、元素記号を勉強しているだけあって
答えるものが違う
僕なら「うま」とか「うし」
(^ω^)
息子の好きなものや個性を
もっと、もっと
伸ばしてあげたいなぁと思いました
(^∇^)
小児脳神経外科の世界的権威であり、
発達脳化学の第一人者/ 大井静雄先生
あらゆる神経回路の基盤が建設中の
2〜4歳児の脳の発達には、プラスの感性が
とても重要であることがわかってきました。
これからは普段の生活や遊びの中で
「育脳」も意識してみませんか。
個性や特技は、神経回路の発達の積み重ね
例えばゴッホの絵を見て、
「すばらしい!」という人と
「なんだこれは?」という人がいます。
これが、その人の感性といわれるもの。
五感を通じて得た外界からの
刺激の受け取り方の基盤を、
2〜4歳の子どもは毎日の刺激・体験をもとに、
構築している真っ最中です。
複雑な脳の神経回路の発達は、
五感の感覚の情報が多ければ多いほど
促進されますが、
さらに「楽しい・うれしい」という
プラスの感性が加わると、
その神経回路はより強固になることが
わかってきました。
個性や特技の発達は、日々のさまざまな体験に、
いかにプラスの感性を加えられるかがカギなのです。
「もっとやってみたい」につながるプラスの感性
子どもが、
自分でスプーンを使ってご飯を食べようとした時、
少しでも口に入れば、
挑戦の成果として脳に記録されます。
さらに、「できたね」と大人が誉めれば、
「うれしい」とプラスの感性が加わり、
「もっとやってみよう」という
次の運動表現につながります。
こうして何度も繰り返すことで
神経回路はどんどん強化されるのです。
下の図は、
「感性」のレベルを段階ごとに表しています。
2・3歳ならレベル+2の「喜び・好感」が目標。
4歳なら好きなことに
「やりがい」も感じられるでしょう。
レベルの高い感性を得るほど、
脳とそれに関わる神経回路が活性化されます。
プラスの感性が脳を育てる!
わが子の「好き」の見つけ方
「好き」なら伸びる! 個性を見つけて育もう
脳の豊かな発達には、プラスの感性が不可欠。
そして、プラスの感性は、
子ども達が自分の好きなこと、
得意なことに向かっているときに生まれます。
遊びや体験を観察すれば、
その子の好みは必ず見えてきます。
遊びに関しては好みを尊重するのが大原則。
ぜひ、「好き」をどんどん伸ばしてあげましょう。
プラスの感性で強化された神経回路は
脳細胞をつなぐ力強い道となり、
それぞれの個性と特技を形づくります。
子どもの将来の方向性や適性も、
この時期に見えはじめることが多いもの。
しっかり個性を育ててあげたいですね。
いろいろなことを体験させてあげる
どんな体験が好きなのかは、
やってみなければわかりません。
遊びでも、お稽古ごとでも、
何でも構わないので、
たくさんの機会を用意してあげましょう。
ジャンプやボール遊び、お絵かきなど、
何気ない遊びも立派な体験。
体験の幅を広げるという意識と、
好みを把握するという視点を忘れないで。
親子で一緒にやってみる
ただの子どもの好きに任せるのではなく、
体験に親が寄り添うことで、
プラスの感性がより得やすくなります。
子どもの問いかけに応えたり、
「できたね」と誉めたり、
年齢や技術に合わせて遊びをサポートしたり。
親が一緒なら、
体験はよりいっそう豊かなものになります。
安心して遊べる環境づくり
「ダメ」の多い環境は、マイナスの感性のもと、
規制や禁止をしなくても遊べる環境が理想的です。
またプラスの感性を促すためには、
安らぎや安心感がベースにあることが大切。
堅苦しい、緊張感のある雰囲気では、
脳の回路も強化されません。
一緒に過ごす親の心が穏やかで
明るくあることも、環境づくりの1つです。
親が楽しんでいる姿を見せる
子どもは、親のすることをよく真似します。
それだけ、親の感情と行動をよく見ているのです。
つまり逆にいえば、親が楽しそうに遊んでいれば
自然と「やってみたい!」という
自発的な動機が生まれるということ。
子どもの心を動かすのは、常に楽しさです。
めばえっ子におすすめ!
すくすく育脳体験
育脳といっても何から始めればいいの?
とお悩みの方に、おすすめの育脳体験をご紹介。
「もっとやってみたい!」に
つながる体験を、親子で楽しんでみましょう!
親子クッキング
料理づくりは
脳のあらゆる能力をフル稼働させる
すばらしい体験です。
材料を吟味し、調味を考え、
工程の効率を図り、見栄えも意識し、
食べる相手の気持ちをイメージする…、
これらは脳のさまざまな神経回路を刺激します。
そして幼少期から育まれた「お料理脳」は、
より成長していきます。
ぜひ日頃からお手伝いをさせたり、
時間があるときには一緒に作ったりしてみましょう。
自分で作った料理は美味しさも格別です。
シールブックでものがたり遊び
運動機能の神経回路が成長すると、
シールを選んで貼るという動作が
できるようになります。
できれば貼ってはがせるタイプで、
子ども自身が物語を作って
楽しめるようなものがおすすめ。
単純な動作から
自由な発想へと
遊びを発展させることができ、
これが創造性のめばえとなります。
ハサミやノリを使った工作遊び
指先を使う動作は
脳にとても良い刺激を与えますから、
工作遊びは育脳にピッタリ。
何かを作り出す創造性の発達や、
集中力の向上も期待できます。
また、「ハサミを使う」という神経回路は、
練習することでより早く発達します。
2歳のおわり頃を目安にチャレンジしてみましょう。
育脳 Q & A
Q うちの子は、飽きっぽいみたいで
次から次へと遊びを変えてしまいます。
まだ自分が好きな遊びに出会っていないだけでは?
もしくは、能力的に満足できてないか、
すでにマスターしていることもあるので、
もう少し高度な遊びを体感させていいかもしれません。
Q 文字の読み書きなど、
親が積極的に教えた方がよいのでしょうか?
子どもが興味を示すならよいのですが、楽しくなければ能力は伸びません。「教えなければ!」と意気込むよりも、今は子どもの個性に寄り添って、その時期を待つのも大切です。
Q 少し前まで夢中だったものに、
まったく興味を示さなくなりました。
関心が別のものに移ったのではないでしょうか。
夢中になる対象が変わるのは成長の証です。
その子の「好き」の方向性を見極めて、
その個性をどう伸ばしていくかに目を向けましょう。